2016年5月7日 （仮訳）シロソウメンタケ科の種の分類学的概念および系統的位置の改訂 Kautmanová, I. et al., 2012. Revision of taxonomic concept and systematic position of some Clavariaceae species. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/104/2/521.short [Accessed May 7, 2016]. 【R3-02901】2016/05/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中欧および西欧で採集されたシロソウメンタケ科の5種について、形態観察および分子系統解析による分類学的再検討を実施した。 全種についてエピタイプ標本、レクトタイプ標本、ネオタイプ標本のいずれかを指定した。 また、胞子の縦横比（Q値）の分類学的価値を検討し、Ramariopsis croceaとR. pulchella、C. fragilisとその他の種との区別にそれぞれ有用であることを示した。 Slovakia, Nízke Tatry Mountains, Malužiná village, Michalovo valley （その他掲載種） Clavaria fragilis Holmsk. シロソウメンタケ ※本種のエピタイプ標本を指定した。 Slovakia. Muránska planina Plateau, Muránska Huta village, Predná Hora recreation area （その他掲載種） Ramariopsis corniculata (Schaeff.) R.H. Petersen ※本種のレクトタイプ標本およびエピタイプ標本を指定した。 Slovakia. Biele Karpaty Mountains, Vrsˇatske´ Podhradie village, Lysá （その他掲載種） Ramariopsis crocea (Pers.) Corner アカヒメホウキタケ 【よく似た種との区別】 Ramariopsis tenuiramosa nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ramariopsis pulchella（ヒナサンゴタケ） 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子に装飾を有する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と子実体の色が異なる 本種より担子胞子のQ値が大きい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Slovakia, Považský Inovec Mountains, Banka village （その他掲載種） Ramariopsis helvola (Pers.) R.H. Petersen ※本種のレクトタイプ標本およびエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Ramariopsis laeticolor nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Slovakia, Považský Inovec Mountains, Banka village （その他掲載種） Ramariopsis pulchella (Boud.) Corner ヒナサンゴタケ ※本種のレクトタイプ標本およびエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Ramariopsis kunzei（シロヒメホウキタケ） nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ramariopsis crocea（アカヒメホウキタケ） 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子に装飾を有する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と子実体の色が異なる 本種より担子胞子のQ値が小さい nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される